誰がために寿司は廻る

一人暮らしの社会人が好きなことを書きます

顔の話

今日(正確には昨日)はリーガル・ハイの放送日だったので、バイトから帰ってすぐテレビをつけた。
私は、というかうちの一家は基本的にアニメとNHKとドラマの一挙再放送しか見ないため、流行り物のドラマを毎週楽しみにするなんてことは生まれて始めてで、自分でも驚いている。まるで女の子みたいではないか。

今日のリーガルハイでは妻の整形手術が発覚したことによる離婚調停を扱っていた。法廷で不細工という言葉が飛び交うのが可笑しくて、終始ニタニタと笑っていた。たぶんそのときの私もけっこう不細工だったと思う。
というわけで、なんだか前置きが長くなってしまったが、自分の顔について思うところを書きたい。

月並みなことを言えば、私は自分の顔が好きでもあるし嫌いでもある。

目はパッチリしていてまあ良いのだが、鼻が丸くて筋が通っていなくて残念な感じなのだ。唇は厚め、ちなみに人相判断によればこれは人情に厚く涙もろいタイプなんだそうだ。そして、面長でもったりと下ぶくれした大仏のような輪郭がチャームポイントである。こればかりは勘弁してくれと言いたい。書き忘れていたが、髪型はロングストレートだ。

気分やコンディションや光の加減によっても大きく左右されるが、自分を見て「うわっなんだこの土気色の不細工」と思うこともあれば「なんだかぷにっとしててかわいいのでは!?」と思うこともある。基本的に丸いのは生まれたときから変わらないものの、角度によってはごく稀に輪郭がシャープに見えることもある。

まあ世間からみれば可愛くも何ともないのだろうしブスと言われることもしばしばあったし、当然自分でもそう思うことの方が多いのだけど、たまに可愛いと思ったりもする。人から何と言われようと、女の子は多かれ少なかれ生まれたときからずっと付き合ってきた自分の顔を可愛いと思っているはずだ。

ただ、生まれてこの方ずっと同じような評価を受けてきたかと言うとそうではない。
小学校のころは家の前の公園の遊具に「○○(私の苗字)ブリブリ」と落書きされたり、クラスのリーダー格の女の子から○○ってブスじゃんと言われるなどした。ちなみにその子は私よりすこしブスだったと思う。
中学高校ではどうだっただろうか。大都会の私立学校ゆえなのか、なぜか同級生のほとんどが可愛くて、アイドルのようなルックスの女の子も一人や二人ではなかった。もう堂々と人の外見を取り沙汰して貶めるような人はほとんどいなかったので、私はときおり可愛らしい友人たちに嫉妬を覚えながらも、比較的穏やかな心持ちで毎日を過ごした。
大学は、これまた都会の私立大学で、周りのみんなはオシャレな服を着こなし本格的な化粧をしはじめた。元がそんなに良いわけでもないのにオシャレもしないでスッピンでうろついていたらまずいのではないか、と焦りを覚えた私は、最低限の化粧を覚えた。と言っても「どうせ誰とも会わないだろう」なんて考えてスッピンで学校に行ってしまうこともある。そういうときに限って思いがけず人と話すことになったりする。
始めて告白されたのは大学に入ってからだった。その後も私の顔をかわいいと言ってくれる人には何人か出会った。ああこの顔が好きな人もいるのだなあ、世界は広いのだなあ、と嬉しいようなそうでもないような、何とも複雑な気持ちがした。
(今思い出したのだけれど、中学のときにも、私の顔を好きだと言ってくれていた人が一人だけいたことを思い出した。変な女の子だった)

大学に入ってから少し自分の容姿への意識が変わったからか、関わる人が変わったからか、髪が伸びたからか、可愛いと言われることが少しずつだけど増えてきた気がする。しかし、年齢を重ねるにつれ、リップサービスも増えてきているということも充分に考えられる。
あまり可愛いと言われると本当に自分が可愛い気がしてきてしまうので良くない。顔自体はそんなに変わってないにも関わらず可愛いという意識が芽生えてしまうと、調子に乗った言動をしてしまう気がして怖い。それに、可愛くなろうという向上心が持てなくなる。
可愛くなる努力をしたくないがゆえに、自分は可愛いと思い込もうとすることだってしょっちゅうだ。太っているのを気にしている人が、鏡やショーウィンドウを見ながらどうにか痩せて見える角度を探して、「なんだまだ痩せてるじゃん大丈夫大丈夫」と唱えるアレである。女の人ならわかってくれる人は多いのではと期待している。

私の母親は、怒るとすぐ私の顔がたるんでることを引き合いに出すので卑怯だと思う。でも、普段は「見てくれは悪くない」だとか「いい顔してる」だとか言ってくれる。でも昔はそんなこと言ってくれなかったな。そのフォローはブスブス言われていたころに欲しかったかもしれない。
弟が私の顔面について何らかのコメントをしたのを聞いたことがない。たぶん興味がないのだろう。


少し脇道に逸れる話をするが、会ったこともない人に「あいつはモグラ顔だ」と悪口を言われていたことがあった。おおかた写真か何かで見たのだろう。別段腹を立てたりしなかったのは、大して私のことを知らない人に言われたということと、私のどの辺りがモグラ顔なのかがピンとこなかったことが原因だと思う。
モグラ顔ってなんだろう。本物のモグラは何度か見たことがあるが、とてもすばしっこく地を這うので顔までちゃんと見れたことがない。

世間から見て可愛かろうと可愛くなかろうと、自分の顔はそれなりに好きである。私でもけっこう自分の顔は好きなのだから、もっと可愛い人なんかは好きすぎて困ってるだろう。少し可愛さをもらってあげたいものだ。