誰がために寿司は廻る

一人暮らしの社会人が好きなことを書きます

ターナー展

上野の東京都美術館にターナー展を観に行った。美術にさほど興味のなさそうなカップルが多かった。
ターナーの大胆すぎる筆致や、雲・蒸気の表現は他人には決して真似できないものである。ターナーが描く絵には波や水蒸気や動物といった動きのあるものが描かれることが多く、そのほとんどは彼の一瞬のスケッチや観察による記憶が元になっている。だから彼の絵ではディティールの描き込みはしばしば省かれたが、それゆえ特徴や大事なところだけは外さないように、時には強調して描いたのだと思う。これは単に静止しているものを正確に描くよりも難しい。しかし、余計な部分が省かれ、観察によって特徴と雰囲気が大胆に表現された絵は、時として本物よりも本物らしいのではないか。
私も絵の具を自在に操れたらいいだろうなあと思った。