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老舗とモダンの間を行く!谷中銀座の最高に居心地の良い喫茶店「カフェ ア・ラ・パパ」

「昔ながらの喫茶店」といえばどんなイメージでしょうか。

老夫婦が経営しているような老舗の喫茶店では、店員さんが親切で暖かく、良い意味で適当なイメージ。「ずっといても良いよ」と言われているような居心地の良さがあります。ですが調度品は全体的に古く、カウンターには小さなテレビがついていたり、店主が新聞を読んでいる。食器が薄汚れていたりするお店も多いですね。

一方モダンで人気の喫茶店、いやカフェは、店内に木漏れ日が入り、調度品が明るい色の木で出来ていたり、やはりデザインが今風です。小洒落た小物やグリーンが置いてあったり、電球も温かみのある黄色いものを使用していたり。店員さんは若いバイトさんが多く、対応は丁寧ですが、機械的な印象。混み合っていたりすると手が回っていない時もあります。

今日たまたま訪れたのは、その老舗とモダンの間を行く、たいへん居心地の良い喫茶店でした。

 

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Cafe a la papa

モダンな老舗

 

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「カフェ ア・ラ・パパ」は、谷中銀座の中央、だんだん坂を降りたところにある小さなお店。ともすれば通り過ぎてしまいそうになるようなちんまり感です。

入口が小さいため、入る時は中をチラッと覗いてみたり、ちょっとだけ勇気が必要でした。

お店に入った時の第一印象は、明るいけど落ち着く、そしてオシャレ! 隠れ家的な立ち位置なのか、日曜日のお昼過ぎでもスッと座ることができてホッと一安心。ホールのおばちゃんに案内されて奥の席へ座ります。

注文した飲み物が来て一度メニューが下げられたあと、メニューをもう一度見せてください、と頼みました。メニューをしばらく見ていると、おばちゃんに声をかけられました。

「メニューはもういいの?ご注文は?」

このフランクさは、老舗の喫茶店だ!

決して急かす感じではなく、優しい口調です。よく見ていると、他のお客さんとも話しています。気さくな雰囲気で、長く座っていても気疲れしません。

一方、店内はひたすらオシャレでセンスが光っている。フランスの写真、マスキングテープでデコられたコルクのメニューボード、キッチンに取り付けられた白い木製の戸棚、ちまちまと並ぶ可愛らしいビン……。

この老舗感とモダン感が両立するのか……。

調べてみると、夫婦で経営しているのだと思っていたら、どうやらお父さんと娘さんで経営しているのだとか。それなら外装や内装がモダンでオシャレでインスタ映えなのも合点がいく。

いや、でもそれならあの感じの良いおばちゃんは一体誰なんだ……?

 

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奥の席からの眺め。

外の賑やかなお祭りの音が扉越しに聞こえて耳に心地よいです。

 

夏にぴったり レモンソーダとジンジャエール

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ご主人こだわりのコーヒーも飲みたかったのですが、暑さからくる炭酸欲に負けた結果のレモンソーダ。570円。

強すぎない炭酸と、レモンの優しい酸味がスッと喉に染み渡ります。レモンソーダは私の注文でラストだったそうで、なんだか美味しさ2割り増しくらい。

夏季限定の自家製ジンジャエールも飲みました。ピリリと刺激的な、飽きない辛口。生姜の風味がダイレクトに伝わって来て、これはこれで好き。

 

他のメニューはこんな感じ。

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絶品!アツアツさくさく自家製スコーン

このお店の一押しメニュー、自家製スコーン。

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スコーンが2つに、添えられたお皿は左から、アプリコットのジャム、フルーツ盛り合わせ(キウイ、みかん、スイカ)、クリーム。敷かれたペーパーの空色が映えます。スコーンセットで400円。

 

「あちち」
まだ温かいスコーンを手に取り、そっとちぎる。表面はサクサクでカリッとしています。

驚きました。スコーンというのはちぎるとポロポロこぼれるものだと思っていたのですが、世の中にはそうでないスコーンもあるらしい。そう、ここのスコーンは手で小さくちぎっても崩れず、中はしっとりまとまっていてもちもちなのです。

1口めはそのまま。小麦粉の香りと控えめな甘さがふわっと口いっぱいに広がります。外側のサクサクと中のもちもちが交互に味わえて楽しい。

それから2口めは、生クリームとアプリコットジャムをたっぷりと塗って。甘すぎず、さらさらときめ細かい生クリームと甘酸っぱいアプリコットジャムがよく合います。

もう一つのスコーンは少し色や形が違っていました。割ってみて、食べてみて、クルミとチョコチップが入っているものだと判明。
こちらも同じように手で割ってもポロポロ崩れず。でも1つめとは違って中はもちもちではなく、ザクザクした食感が強めで楽しいです。

個人的には、提供するスコーンの説明をわざわざしない感じがすごく気に入りました。

 

落ち着くお店の雰囲気にいつまでも甘えてしまう

洋楽のアレンジなど落ち着くBGMが、控えめな音量で流れる「カフェ ア・ラ・パパ」。お店が狭いこともあって構造的に声がかなり響くので、3組しかいなくてもかなり賑やかな空間に感じます。余談ですが、私が訪れたときは、後ろにいた男性が、自分の周りにいる女性たちの話を延々していて面白かった。

またチェーンの喫茶店なんかだと空調が効きすぎて寒い場合が多い中、こちらのお店は適温でした。店主のおじさんもホールのおばさんもあまりこちらに構って来ない。いつまでも居られる居心地の良さがあります。

 

猛暑のおかげで巡り合えたお店

肌を刺すような暑さから逃れようと、カフェを求めて三千里。

それが功を奏して、すごく居心地の良い喫茶店に出会えました。猛暑、たまにはいいことするじゃん。

 

近くには古民家を改装して作ったという「HAGISO」や、かき氷が評判らしい「ひみつ堂」があったのですが、そちらはかなり並んでいて到底座れる様子ではありませんでした。

その点「カフェ ア・ラ・パパ」はすぐに座れてよかった。混んで来ても並ぶほどは混まないし、ゆっくり出来ます。

いくら人気で評価の高い喫茶店でも、座れなければ私にとっては意味がありません。まずはすんなり座れることが第一条件です。

 

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谷中銀座では涼しげなお祭りをやっていました。

 

派手さはないけれど、人を惹きつける魅力がある。

親切でありながら適度な距離感で、決して押し付けがましくない。

良いところはそのままにしながら、今風のものも取り入れていく。

 

こんな人間になりたい、と思うような、私の理想の喫茶店でした。

今度は猛暑じゃないときに行こう、温かいコーヒーを飲みに。

 

お店情報


カフェ ア・ラ・パパ

住所:〒116-0013 東京都荒川区西日暮里3-14-11
開店時間:火曜〜日曜 11:00〜19:00

予算:1200円
アクセス:千駄木駅と日暮里駅のちょうど間くらいにあります。千駄木駅からだと6分、日暮里駅からだと5分。

https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131105/13057908/